品川区西大井のグローバル親子クラブ（GOC）代表の藤巻（プロフィール）です。働くお母さんの仕事と子育ての両立支援の一環として、お母さんたちが働いている間にお子さんたちの英語学習をサポートする英語学童クラブを運営しています。私は、国内外の大学、人事コンサルティング会社において、女性の働き方や雇用問題に長年関わってきました。働く一人の女性として、GOCの代表として、コロナ禍において、女性の家庭と仕事の両立や子どもたちの学習支援がますます重要になっていると感じます。残念ながら、特に、コロナ以前からの課題であった子育ての「孤立」は顕著になってきてしまっていると感じます。

♣ 地域での子育て支援に貢献する

そもそもGOCを起業したのは、自分と同じように、子育て真っ最中の働くお母さんたちのキャリアと子どもの教育の両立支援や、子育てに悩んでいるお母さんたちの一助になりたいと思ったからです。こんなサービスがあったらいいなという思いでGOCを設立しました。子育てや家庭生活の満足度が高まれば、母親自身の仕事へのモチベーション向上や満足度にもつながり、親と子ども双方にとって好循環が生まれると思っています。

2012年 8 月に成立し、2015 年 4 月から施行された子ども・子育て関連三法ですが、「少子化」、「子育て家庭の孤立化」、「待機児童」など日本社会が抱える課題に対応するための国の制度で、地域で子どもを育てやすい環境づくりを目的としています。新制度では、実施主体は自治体である市町村であり、地域の実情等に応じて幼児期の学校教育・保育、地域の子ども・子育て支援に必要な給付・事業を計画的に実施していくことになっています。※

国や地方自治体の制度や取り組みは必須ですが、行政だけでなく、民間の企業、事業者、団体など多様な人が地域の子育てに関わることが大事です。私は、地域の多様な人が子育てに関わることで、行政では手が回らないことを実施できたり、働くお母さんや子ども達にとっては選択肢が増えたりと、住民にとってより良いが環境が生まれると考えています。特に、東京では、頼れる祖父母や親戚が近くに住んでいないこと、核家族化が進んでいることなどから、孤立してしまいがちですので、地域での取り組みが必要です。2016年3月に創業したGOCの英語学童クラブのサービスも、地域の働くお母さんたちにとっての子育て支援サービスの選択肢の一つにしたいという思いで運営してきました。

♣コロナ禍の「孤育て」ーお母さんたちからのSOSー

2020年は、仕事や学校、家庭などでコロナ対応に追われていたら、あっと言う間に気づけは今年もあと少しで終わりだという方も多いと思います。大人にとってもとても大変な年でした。乳幼児をお持ちのお母さんたちもとても大変な年だったと思います。

これまで、GOCの教室の前を通りかかったお母さんと乳幼児のお子さんが何組も教室に立ち寄って下さいました。お話しをしてみると、コロナ禍で「孤育て」に拍車がかかってしまっていると気づきました。お母さんたちからは、

「最近は児童館も時間制限があり、他に遊べるところがないか探している」

「イベントが中止になってしまいなかなか出かけられない」

「東京に引っ越して来たばかりで、相談相手がまだおらず、地域でお友達を作りたい」

「家族が在宅でリモートで仕事をしているので、他に遊べる場所がないか探している」

「子どもの成長にとって地域の人との関わりが大事だと思っているが、コロナ禍でなかなか地域の人と交流できない」

 

といったSOSがありました。育休中の方、今は仕事をしていない方など状況はそれぞれ違いますが、家族や職場の人だけではなく、地域での人と人との繋がりも大切なことには変わりありません。「孤育て」を防ぐためにも、コロナ対策をきちんとした上で、これまでの経験を生かし、何かできないかと考えています。2021年1月から、乳幼児のお子さんとそのお母さんたちが交流しながら英語にも親しめる場として、英語のプレイルームを開始する予定です。サービスの詳細が決まり次第、ホームページでまたご案内したいと思います。

何かあればいつでも気軽にお立ち寄り下さい！

♣ プレイルームの詳細はこちら

※令和2年厚生労働白書より
子ども・子育て関連三法とは「子ども・子育て支援法」 「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正 する法律」「子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」